L.P.H. Nordhavenによるシリーズ

〈来歴〉シリーズ

44 件を表示

消えずに残るものがある。誰かが、消えることを許さなかったから。

一枚の写真が八十年の時を越える。届かなかった手紙が、ようやく相手のもとへたどり着く。地図、レシピ、道具、あるいは名前。その一つひとつに、今の守り手が受け継ぐはずのなかった物語が宿っている。〈来歴〉シリーズは、作り手の手を離れたあとも残り続ける記録、品物、痕跡を描く、一冊ごとに完結する文芸小説シリーズ。

舞台は、文書館、工房、海辺、台所、古い家。過去の未決着に引き寄せられた人々を描く。謎は静かに始まる。だが、その帰結は静かでは終わらない。何を修復すべきか。何を返さなければならないのか。そして、どの物語を記憶に残すかを決めるのは誰なのか。

歴史の残響、人の暮らしに根ざした謎、記憶を宿す品々、そしてほんの少しの「ありえない」に惹かれる読者へ。

どの巻からでも読める、一冊完結の物語です。

すべて一冊で完結し、どの巻からでもお読みいただけます。

このシリーズの作品

あとで聞く伝言

〈来歴〉シリーズ

あとで聞く伝言

ヴェラ・ハルヴォルセンは、一度も折り返し電話をかけなかった。それでも、応えつづけていた。

刊行言語 English

もういちど言って

〈来歴〉シリーズ

もういちど言って

フェンは他人の声を訳して生計を立てている。なのに、自分の家族から受け継いだ言語だけは、理解できないままだった。

刊行言語 English, Nederlands, Deutsch

足のつくところ

〈来歴〉シリーズ

足のつくところ

市営プールはあと十二週間で閉鎖される。午前七時の常連たちは、静かに去るつもりはない。

刊行言語 English

わが家のルール

〈来歴〉シリーズ

わが家のルール

グリー・ダイクストラは、家族を四十年も引き寄せてきた手作りのゲームの、ちょうど手番の途中で息を引き取った。

制作中

塩の手紙

〈来歴〉シリーズ

塩の手紙

何十年もの間、北大西洋だけが、二人の共有する唯一の住所だった。

制作中

忠実な一語

〈来歴〉シリーズ

忠実な一語

四秒。一つの動詞。二十五年の確信。

刊行言語 English

水門番の娘たち

〈来歴〉シリーズ

水門番の娘たち

運河が記憶するのは、船と、積載量と、日付。名前を守ったのは、アイダ・ブルームだった。

刊行言語 English

まちがった答えの形見

〈来歴〉シリーズ

まちがった答えの形見

186年もの間、デミル家はある一つの問いに答え続けてきた。その答えはすべて、嘘。

制作中

アムステルダムの記憶の番人

〈来歴〉シリーズ

アムステルダムの記憶の番人

写真はある瞬間を留めるもの。だが、この一枚は八十年もの間、ある約束を抱え続けてきた。

制作中

六番目の井戸

〈来歴〉シリーズ

六番目の井戸

五つの井戸が、ケサルプラを生かしている。六番目は、決して存在してはならない。

刊行言語 English

灰の図書館

〈来歴〉シリーズ

灰の図書館

焼かれた人生から図書館を築いたクローディンは、息をするたび誰かの最期を読む。

制作中

骨の笛

〈来歴〉シリーズ

骨の笛

笛は音を出さない。だが、それが胸の内に残すものは、どうしても忘れられない。

制作中

骨の種

〈来歴〉シリーズ

骨の種

種はみな、誰の骨を必要としているか覚えている。

制作中

ドレスを繕う

〈来歴〉シリーズ

ドレスを繕う

ウェディングドレスの裂け目には、思い出されるのを待つ一人の女性の人生が眠っている。

制作中

地図に載せなかった名前

〈来歴〉シリーズ

地図に載せなかった名前

四つの場所が地図から消えた。それを消した手は、そこに暮らす人々を救おうとしていた。

制作中

黒板は消さないこと

〈来歴〉シリーズ

黒板は消さないこと

本日の料理の下で、埋もれた献立が間違った家族神話を養い続けている。

制作中

グラスはひとつ残る

〈来歴〉シリーズ

グラスはひとつ残る

メリデンの結婚式では、来られなかった誰かのため一つのグラスを手つかずで残す。

制作中

一人に一瓶

〈来歴〉シリーズ

一人に一瓶

七つの家系。七つの元種。純粋さより混ざり合うことを信じた、一人の祖母。

制作中

消された一歩

〈来歴〉シリーズ

消された一歩

村は名前を忘れた。身体は数え続けた。

制作中

真に響く

〈来歴〉シリーズ

真に響く

隠された真実に鳴る家族の鐘が、止まらなくなった。

制作中

岩塩

〈来歴〉シリーズ

岩塩

グリーンランドのフィヨルドの下、岩塩には一万二千年の記憶が眠っている。

制作中

誤植

〈来歴〉シリーズ

誤植

ゾラは人生をかけて父の誤植を直してきた。だが、その誤植こそが父の仕事だったと知る。

制作中

弦から生まれたもの

〈来歴〉シリーズ

弦から生まれたもの

祖父は六本のギター弦の下に、行方不明者の地図を隠した。

制作中

出せなかった詫び状

〈来歴〉シリーズ

出せなかった詫び状

どの街にも、人々が口にできなかった言葉が眠っている。ベルギーのヘントでは、「機械室」と記された部屋で、千四百通もの「詫び状」が静かにその時を待っていた。

制作中

薄れゆく名の書

〈来歴〉シリーズ

薄れゆく名の書

祖母は三十年前に死んだ。それでも教区簿は彼女を忘れようとしない。

制作中

フェルトの山

〈来歴〉シリーズ

フェルトの山

濡れたフェルトには、どんな手の跡も消えずに残る。

制作中

捨て子の楽器

〈来歴〉シリーズ

捨て子の楽器

何気なく持ち込まれたヴァイオリンの修理依頼。そこには、歴史が決して名を記さなかった製作者の気配が宿っていた。

制作中

鳥居の数

〈来歴〉シリーズ

鳥居の数

その数に、書かれた頁も、記録庫もない。証人は、それを託された身体だけだ。

制作中

墨を読む者

〈来歴〉シリーズ

墨を読む者

写された頁はすべて、それを書いた手を覚えている。いまだに書くことをやめていない手もある。

制作中

最後の品々の目録

〈来歴〉シリーズ

最後の品々の目録

死者を記録し続けた彼女に、ある倉庫が生者の名を告げ始める。

制作中

灯台の競売人

〈来歴〉シリーズ

灯台の競売人

〈ハロウ&タイデル〉オークションハウスが扱うすべての品には、元の持ち主がそれを手放したという「証明」がある。だが、ロット441に遺されていたのは、決して我が子を手放さなかった母親の想いだった。

制作中

ナナカマドの下の地図

〈来歴〉シリーズ

ナナカマドの下の地図

公式記録から完全に抹消されたハイランドの谷間を示す、あり得ない地図。

制作中

受け継いだ分量

〈来歴〉シリーズ

受け継いだ分量

祖母レメディオスは、すべてを手で測った。説明を省いた唯一の場所、それはレシピ箱の中だけだった。

制作中

稽古された証人

〈来歴〉シリーズ

稽古された証人

記憶は鮮明で、詳細で、それでいて間違っていることがある。ザワ・アチェンは誰よりもそのことを知っていた。ある男の命が、ザワの助けで呼び覚まされる証人の記憶にかかるまでは。

制作中

割れた器の店

〈来歴〉シリーズ

割れた器の店

祖母はすべての器を直した。ただし、彼女のための一つを除いて。

制作中

座礁した灯台

〈来歴〉シリーズ

座礁した灯台

海は消えた。それでも黄昏になると、アイグルは灯をともす。

制作中

航跡線

〈来歴〉シリーズ

航跡線

船は感情を水に残し、読むたびに一つの記憶が失われる。

制作中

扉を集める女

〈来歴〉シリーズ

扉を集める女

二度と越えられない家族たちのために、彼女は二百の敷居を守った。

制作中

押し当てられたもの

〈来歴〉シリーズ

押し当てられたもの

教会の壁は、押し当てられたすべての品を覚えている。証拠も例外ではない。

制作中

闇が守ったもの

〈来歴〉シリーズ

闇が守ったもの

沈没船の闇の中、封印された箱から一通の手紙が漂い出す。最初の言葉は「親愛なる」。

制作中

床板が隠していたもの

〈来歴〉シリーズ

床板が隠していたもの

取り壊される十二軒の家に、見つからない一人の女宛ての箱が十二個隠されている。

制作中

レースが覚えていること

〈来歴〉シリーズ

レースが覚えていること

占領下のブリュージュでは、手紙は検問を越えられなくとも、レースなら通せる。百年もの間、解読されるのを待ち続けた一枚の未完成パネルがある。

制作中