
物語
この一冊で待つもの
祖母の死を受け、翻訳者エンフトヤーはロンドンからゴビの家族のゲルへ戻る。炉の上には、誰かが隠してきた真実を口にしたときだけ鳴る青銅の鐘が吊られている。
三世代で六度鳴った鐘が、今は三日間、一つの音を切れ目なく響かせている。フェルトにも骨にも、エンフトヤーが英語へ磨き上げたすべての家族話にも振動が走る。
静めるため、一族は各世代が次の世代から守ったものを語り始める。だが鐘は裁かず、赦さず、誰にも告白を強いない。継承された物語が証拠になるとき、彼女は誰の沈黙を守り、どの真実を自分だけの言葉にするかを選ぶ。
告白のたび音は変わる。それでも沈黙にも音がある。
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作品情報
- シリーズ
- 〈来歴〉シリーズ
- 入手状況
- 制作中
- 言語
- 日本語
- 出版社
- LPH98.lifestyle
- 著者
- L.P.H. Nordhaven
- 読む順番
- 一冊で完結する小説


