もういちど言って

〈来歴〉シリーズ

もういちど言って

フェンは他人の声を訳して生計を立てている。なのに、自分の家族から受け継いだ言語だけは、理解できないままだった。

刊行言語 English, Nederlands, Deutsch

物語

この一冊で待つもの

フェンは発話を可視化する仕事をしている。字幕翻訳者として、言葉の間の躊躇いやはぐらかし、そして単語と単語の狭間に隠された真意を聞き取るのだ。

祖母の死後、フェンはブルーノという六十歳のヨウムを一羽、そしてブルーノを家族の集まりに連れて行くという法的義務を相続する。ブルーノこそが、家族が教えることを拒んだ私有言語を流暢に話す最後の話者であり、誰もその語彙について説明しようとはしない。

ブルーノが伝えているのはメッセージではない。一つの生涯を繰り返しているのだ。

スペクトログラムと古いテープ、そして沈黙を好む親族たちの不本意な協力を得て、フェンは移住と秘密、そして帰属意識によって形作られた言語の再構築を始める。回収される一つのフレーズごとに、自分を排除したと思っていた家族に、そして帰属には沈黙が必要だと両親が決断したあの選択に、近づいていく。

翻訳、継承、そして家族が自らの声を届けるための不完全な方法を描いた、ユーモアと温かみに満ちた文学小説。

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作品情報

シリーズ
〈来歴〉シリーズ
入手状況
刊行言語 English, Nederlands, Deutsch
言語
日本語
出版社
LPH98.lifestyle
著者
L.P.H. Nordhaven
読む順番
一冊で完結する小説