座礁した灯台

〈来歴〉シリーズ

座礁した灯台

海は消えた。それでも黄昏になると、アイグルは灯をともす。

制作中

物語

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水辺から九十キロ離れたアラル海の乾いた湖底に、一基の灯台が立っている。塩の埃がレンズを曇らせ、捨てられた船体が遠くで錆び、国家はその最後の役目を廃止と決めた。

水が退いた夜、灯を守っていた父が亡くなって以来、アイグルはランプを燃やし続けてきた。芯を切り、ガラスを磨き、記録簿を開く。灯がともるたび、決して到着することのない船、乗組員、乗客の新たな名が現れる。

命令書を携えてきた国家監察官ダウレットは、役目を失った建物と頑固な灯台守を予想していた。だが彼が見つけたのは、自分の手の下で増え続ける記録と、どんな書類にも計れない務めだった。

彼は署名しなければならない。アイグルは、もう誰も光を見ない場所で世話を続ける意味を決めなければならない。

記憶と奉仕、そして消えることを拒む名を描く、広大で優しい小説。

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作品情報

シリーズ
〈来歴〉シリーズ
入手状況
制作中
言語
日本語
出版社
LPH98.lifestyle
著者
L.P.H. Nordhaven
読む順番
一冊で完結する小説