消された一歩

〈来歴〉シリーズ

消された一歩

村は名前を忘れた。身体は数え続けた。

制作中

物語

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負傷により、ニノ・ベリゼの国際的な舞踊家としてのキャリアは断たれた。封印された村の踊りを復元できれば、舞台への復帰も、1937年に歴史から消された人々を祖父が守ったという証明もかなう。

だが、老いた踊り手マイアが教えるのは、認められた六拍だけ。第七の拍は、村の床に余分に刻まれた線、子どもたちの手拍子遊び、そしてそれを消そうとするたびに固まるニノの足首に生き残っている。

国家が後援する初演は、評価と資金、そして国の不屈さを語る整った物語を約束する。だが踊りは従わない。禁じられた一拍を説明しようとするたび、それを生かしてきた曖昧さが削がれていく。リズムに隠された名には、犠牲者も、密告者も、伝説にできるほど潔白ではなかった生存者も含まれていた。

初演の夜が迫るなか、ニノは選ばなければならない。手に入れるため帰郷した英雄的な遺産か、どの家族にも潔白を許さない共同体の記憶か。

音楽が止まるとき、身体は歴史が消そうとしたものを踊り切る。

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作品情報

シリーズ
〈来歴〉シリーズ
入手状況
制作中
言語
日本語
出版社
LPH98.lifestyle
著者
L.P.H. Nordhaven
読む順番
一冊で完結する小説