あとで聞く伝言

〈来歴〉シリーズ

あとで聞く伝言

ヴェラ・ハルヴォルセンは、一度も折り返し電話をかけなかった。それでも、応えつづけていた。

刊行言語 English

物語

この一冊で待つもの

母の死後、バード・ハルヴォルセンはミネソタ州アンスガーへ帰る。留守番電話の表示は「99+」。靴箱には、ヴェラの字でラベルを貼られた三十年分のカセットが残されていた。

録音が求めるのは小さなことばかりだ。船着き場のガチョウ、張り合う家庭料理、未払いの食料品代。「電話して」。ヴェラは一度も折り返さなかった。それでも代金は払われ、助けは届いた。彼女が信じた唯一の言葉、そこへ行くという行為によって。

箱の底には「ゲイリー」と書かれた一本が待つ。十五年間避けてきた兄の名だ。新しい伝言はいまも届く。どの沈黙が人を守り、どれが見捨てるのか。そして今度は自分がどの電話をかけるのか。バードは選ばなければならない。

悲しみと疎遠、そして言葉が尽きても具体的な行いとして働き続ける愛を描く、温かく機知に富んだ家族小説。

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作品情報

シリーズ
〈来歴〉シリーズ
入手状況
刊行言語 English
言語
日本語
出版社
LPH98.lifestyle
著者
L.P.H. Nordhaven
読む順番
一冊で完結する小説