グラスはひとつ残る

〈来歴〉シリーズ

グラスはひとつ残る

メリデンの結婚式では、来られなかった誰かのため一つのグラスを手つかずで残す。

制作中

物語

この一冊で待つもの

五十年間、残されたグラスの飲まれなかったワインは共同の樽を満たしてきた。結婚式で注ぐたび、欠席者の名を呼び、小さな儀式の中に喜びと不在を共に置く。

司会者で注酒簿の番人ローワン・ヘイルは、町の祝祭で樽を開け、誰かの帰還の象徴になる前に去るつもりだ。ところが自分の名の横に、見覚えのある筆跡が毎年現れている。

正午の式が迫るなか、ローワンは帳簿が死、追放、罪を証明するものではないと知る。共同体が存在させ続けた人々を記し、帰郷は負債にならず招待のままでいられるかを問うものだった。

樽の中で待っていたのは、決してワインだけではなかった。

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作品情報

シリーズ
〈来歴〉シリーズ
入手状況
制作中
言語
日本語
出版社
LPH98.lifestyle
著者
L.P.H. Nordhaven
読む順番
一冊で完結する小説