
物語
この一冊で待つもの
タスマニア州立図書館で、古文書研究者アレシアは1830年代の測量図に施された四つの意図的な修正を発見する。集落。水場。集会の地。どれも完全に消され、公的記録は最初から存在しなかったと言い張っている。
彼女は、植民地支配による新たな暴力を明快な形で暴けると思う。名指しできる加害者を求めている。
だが、書き換えられた座標が導くのは、英国人測量士ウィリアムと、彼の妻となったパラワの案内人アマイアだった。二人は消えた場所の一つで、共存する姿そのものが帝国の必要とした物語を脅かす家族たちと暮らしていた。発見されることが死刑宣告となったとき、彼らは不可能な選択をする。自分たちの人生を記録から消すことを。
いまアレシアは、復元とは何かを決めなければならない。名前を戻せば、歴史に存在を否定された人々を称えられる。だが同時に、抹消が守ろうとしたものを壊すかもしれない。
世界がどこにあるかを示す地図もある。この地図が明かすのは、世界から消えることで生き延びた人々だ。
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作品情報
- シリーズ
- 〈来歴〉シリーズ
- 入手状況
- 制作中
- 言語
- 日本語
- 出版社
- LPH98.lifestyle
- 著者
- L.P.H. Nordhaven
- 読む順番
- 一冊で完結する小説


