負の静寂の目録

〈もしも〉シリーズ

負の静寂の目録

ファーストコンタクトの半年前、ハナ・イバラ博士は聴力を失った。そして、沈黙の惑星が語り始める。

制作中

物語

この一冊で待つもの

世代宇宙船〈アルゲンティス〉は、いまだ人類の声を聴いたことのない世界を目指し、暗黒の宇宙を渡ってきた。ハナ・イバラは、その世界で最初の宇宙言語学者となるべく、人生のすべてを捧げて訓練を積んできた。

だが、文の途中で突如として聴力を失ったハナは、司令部によって任務から外されてしまう。代わりにコールドスリープから目覚めさせられたのは、健聴者の宇宙言語学者だった。調査隊の観測機器は、何も捉えてはいなかった。

しかしハナは、調査隊が見落としている事実に気づく。その静寂は、決して「無」ではない。そこには規則的なパターンがあり、風の音と不在を、偶然と意図を明確に区別していた。調査隊が次の電波送信の準備を進めるなか、ハナは静寂の「隙間」を記録し始める。そして、その惑星が語ることを拒む「沈黙」によって構築された、未知の言語の存在を突き止める。

人類に与えられた自己紹介の機会は、ただ一度きり。自らの声を届けるために、ハナは「発信すること」しか頭にない乗組員たちを説得しなければならない――真に耳を傾けるということは、まず沈黙することから始まるのだと。

失われた聴覚、研ぎ澄まされる意識、そして語られざるものが宿す雄弁さ――静謐な筆致で描かれる、親密なファーストコンタクトSF。

この言語版は現在制作中です。

物語の紹介は今すぐご覧いただけます。別の言語版がすでに発売されている場合は、購入先を下に表示します。

選ぶ前に読む

ページはまだ閉じられています。

物語を損なわずに作品を代表できる完成稿が整ったときだけ、試し読みを公開します。

作品情報

シリーズ
〈もしも〉シリーズ
入手状況
制作中
言語
日本語
出版社
LPH98.lifestyle
著者
L.P.H. Nordhaven
読む順番
一冊で完結する小説