一つ直せば、一つ壊れる

〈もしも〉シリーズ

一つ直せば、一つ壊れる

修理は必ず何かを救う。そして必ず、修理した者の大切な何かを壊す。

制作中

物語

この一冊で待つもの

サイクロンに痛めつけられたトゥアマシナで、修繕現場の監督ヴォラ・ラマナンツォアに課された仕事は一つ。次の嵐が来る前に、地区の学校を安全にすることだ。

最初の補強材は持ちこたえる。だが家では、彼女の結婚写真にひびが入る。誰かが壊れたものを直すたび、その人が大切にしている品が、救ったものの大きさに見合うだけ壊れていく。

ヴォラの作業班は毎朝、自分が失うかもしれないものを口にしてから仕事を始める。やがて期限が縮まる。家宝が砕ける。作業員たちが現場を去る。子どもたちは屋根のために宝物を差し出す。そして娘のファラは、母が恐怖だと思い込んでいる秘密を抱え、家族の家を守っている。

ヴォラが代償を明かせば、市は計画を中止するかもしれない。黙っていれば、最も力のない者たちが、ほかのすべての人の安全のために払い続ける。

新たなサイクロンが海岸へ進路を変えるなか、ヴォラは犠牲を正義に見せかけることなく、学校を完成させなければならない。

社会の回復力、見えない労働、そしてあらゆる修理が隠す問いを描く、激しくも優しい長編小説。支払いを強いられたのは誰だったのか。

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作品情報

シリーズ
〈もしも〉シリーズ
入手状況
制作中
言語
日本語
出版社
LPH98.lifestyle
著者
L.P.H. Nordhaven
読む順番
一冊で完結する小説