届かぬ慰めの局

〈もしも〉シリーズ

届かぬ慰めの局

局が届けられない弔意は、ただひとつ。マレン・オコイェが四年間待ちつづけている、その一通だけだ。

刊行言語 English

物語

この一冊で待つもの

悲しみの起こる場所ならどこへでも、エレベーターひと乗りで通じる。そこでは書記官たちが、別様に展開した人生から届く便りを処理している。七C号様式が運ぶのは、受取人のほうが死に、別の誰かが生き残って喪に服している分岐世界からの弔意だ。

マレン・オコイェは規則を知り尽くしている。何千というありえない喪失を目録に収めながら、妹イマニがまだ生きている分岐だけは、想像することを自らに禁じてきた。

そこへ、経路の誤りがひとつ。封緘された妹の七C号様式が、マレンの配達鞄に紛れ込む。

非再帰の規則は、それを自分自身へ届けることを禁じている。宛名欄が見知らぬ他人の悲しみへと定まっていくにつれ、慣れ親しんだ局の地理が、届けられない言葉のまわりで軋みはじめる。悲しみに経路を与えてくれる組織か、その組織がずっと拒みつづけてきた慰めか。マレンは選ばなければならない。

並行する人生、制度の慈悲、そしてどんな仕組みも安全には届けられない言葉をめぐる、奇妙であたたかな長編小説。

この言語版は現在制作中です。

物語の紹介は今すぐご覧いただけます。別の言語版がすでに発売されている場合は、購入先を下に表示します。

ほかの刊行言語

選ぶ前に読む

ページはまだ閉じられています。

物語を損なわずに作品を代表できる完成稿が整ったときだけ、試し読みを公開します。

作品情報

シリーズ
〈もしも〉シリーズ
入手状況
刊行言語 English
言語
日本語
出版社
LPH98.lifestyle
著者
L.P.H. Nordhaven
読む順番
一冊で完結する小説