沈黙を彫る人

〈親密の法〉シリーズ

沈黙を彫る人

連れ添って四十四年。アイノとミッコの沈黙が、ついに玄関をふさいだ。

制作中

物語

この一冊で待つもの

イナリ近郊の家では、心地よい沈黙が一つ生まれるたび、温かく半透明の彫刻へと変わる。澄んだ層には互いの理解が、黒い帯には避けてきたものが宿る。極夜はどちらの成長も早める。

今や彫刻は廊下を埋め、窓を押し、老夫婦と外の冬支度の薪を隔てている。

サーミの伝統工芸ドゥオジを教えていたアイノには、その木目が読める。引退したトナカイ飼育者のミッコには、圧力が分かる。塊を彫れるのは二人だけ。そして一度刃を入れるたび、内部に閉じ込められた正確な記憶を声に出さなければならない。削り取ったものは、再び生きる体験となって戻ってくる。

十二歳の孫娘にも彫刻が見える。祖父母が触れようとしない黒い帯も見えている。

扉を開くには、二人で決めなければならない。どの沈黙が結婚を避難所にし、どの沈黙が壁に変えたのか。

『沈黙を彫る人』は、長く続く愛、受け継がれた沈黙、そして共に築いた人生をもう一度住める場所にする技を描く、親密で根源的な小説。

出口が再び入口に変わるまでに、共に生きた時間をどこまで削れるのか。

この言語版は現在制作中です。

物語の紹介は今すぐご覧いただけます。別の言語版がすでに発売されている場合は、購入先を下に表示します。

選ぶ前に読む

ページはまだ閉じられています。

物語を損なわずに作品を代表できる完成稿が整ったときだけ、試し読みを公開します。

作品情報

シリーズ
〈親密の法〉シリーズ
入手状況
制作中
言語
日本語
出版社
LPH98.lifestyle
著者
L.P.H. Nordhaven
読む順番
一冊で完結する小説