消えゆく季節の庭師

〈もしも〉シリーズ

消えゆく季節の庭師

17年もの間、マーラ・ケルは「安全な季節」だけを育ててきた。だが今、悲しむことを禁じた島が、それなしでは存続し得ない、たった一つの季節を必要としている。

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物語

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移動を続ける島々において、庭師たちが育むのは単なる気候ではない。育てるのは、勇気、警戒、欲望、そして哀悼の季節。そのすべては、労働と合意、そして自ら差し出された名に根ざしている。

かつてマーラ・ケルは、必要な恐れさえも消し去ってしまう野心的な季節を植えた。その代償を払ったのはマーラの弟だった。以来、無害な依頼しか引き受けてこなかった。

だが、アンカーホールド島はそんなマーラに安息を与えてはくれない。3世代前、この島は悲しむことを法律で禁じた。人々は穏やかな感情の気候のもとで繁栄を享受してきたが、今や錨の鎖は飢え、島は漂流を始めている。

島を救うため、マーラは悲しみ方を忘れてしまった土壌から、禁じられた季節を育て上げなければならない。その営みは、喪失の痛みを知らずに生きてきた者たちを含む、共同体全体の協力を必要とする。そしてマーラ自身にも、あらかじめ選ぶことのできない代償が突きつけられるのだ。

共同体の記憶、なくてはならない哀しみ、そして消え去る前に手入れをしなければならないものをめぐる、手触り豊かな思弁小説。

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作品情報

シリーズ
〈もしも〉シリーズ
入手状況
制作中
言語
日本語
出版社
LPH98.lifestyle
著者
L.P.H. Nordhaven
読む順番
一冊で完結する小説